包茎とは、男性の性器に生じる問題で、世の多くの男性のコンプレックスの種になっています。
出生時に、男性の性器、すなわち陰茎部分は、包皮という皮で包まれているのが普通です。
三歳頃から幼少期の間は、手で包皮を根元に向かってずらすと、先端の亀頭部分が露出します。
この状態を仮性包茎といいます。
これは、病気ではないので、とくに手術する必要はありません。
そして、通常、高校3年生頃までには、包皮がむけて、仮性包茎から、常に完全に亀頭が露出した状態へと変化します。
このとき、陰茎が包皮に包まれたままで、亀頭が露出せず、手で包皮を動かすこともできない状態を、真性包茎といいます。
真性包茎で困ることは、まず、おおいかぶさった包皮との隙間に垢がたまりやすく、異臭の原因になることです。
あまり洗わずに放置して、不潔な状態にすると、ばい菌が繁殖し、尿路感染症や、亀頭包皮炎になりやすくなります。
亀頭に炎症を起こしたまま性行為をすると、自分はもちろん、相手の身体にもよくない影響を及ぼします。
真性包茎の場合、痛みを伴うので、性行為自体が苦痛になります。
仮性包茎は、病気というよりも見た目の問題なので、手術に保険は適用されませんが、真性包茎は、日常生活に支障をきたす問題なので、保険が効きます。
手術を受けるときは、信頼の置ける医師を探すことが大事ですが、いつもお世話になっているかかりつけ医に紹介してもらうのも、よい方法です。